刀装具

無銘(彦根)

保存刀装具


特徴

彦根の地は代々井伊家が治めており、鐔工や鉄砲鍛冶が多く在住した。鐔では江戸の中期頃に宗典があらわれ、藻柄子と名乗り武者の合戦物語を取り入れた作や、唐の故事を用いた非常に華美な図柄が数多く作られた。 本作は藻柄子の流れがうかがえる華美な作となっており、画題は中国北宗の時代、仲間と遊んでいた少年が大きな甕の中に落ち、あわやというところにひとりの少年がとっさに大石で甕を叩き割り中の少年を救ったという有名な逸話。そしてその少年がのちの司馬温公であることからその名がつけられた故事で作品自体も鉄味が良く、金や銀が施されており非常に仕立ての良い鍔となっている。

詳細

図柄 甕割温公透
時代 江戸
近江
材質
7.3cm
6.9cm
重ね 0.6cm

金額

売約済