保存刀装具
加賀は前田家百万石の領地であり、利家は京より京文化を多分に持ち込み、刀装具では将軍家のお抱工であった後藤家の分家を呼び寄せ後藤勘兵衛家を興した。勘兵衛家から派生した金工師が数多く在住し、主に赤銅地に金地を施し家紋や龍、獅子など後藤家の手法を取り入れた作が多く残る。本作もおそらく藩公からの注文品のため無銘ながらも良質の赤銅地に獅子の据え紋象嵌が施されており、典型的な加賀金工の気品溢れる鍔となっている。
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売却済