刀剣

濃州関住人兼元作 廿年辛亥三月日

特別保存刀剣


特徴

兼元は赤坂千住院国長の末裔といわれ室町時代中期ごろ美濃国の赤坂で作刀し、以後後代は美濃国の関に移住し現代まで続く。二代兼元(初代孫六)は「関の孫六」と呼ばれ初代同様赤坂の地で作刀し、三代兼元(二代孫六)は関の地で三本杉と呼ばれる独特の刃文を焼き後代まで受け継がれている。本作は「濃州関住人」と切られ二代兼元は赤坂の地で作刀し関には移住していないため三代兼元と考えられている。しかし「今村長賀押形集」によると、本作の銘は享禄年紀の二代兼元とほぼ一致する。そして年紀は干支により天文二十年であるため二代兼元は大永から天文までおよそ二十五年間活躍したとなるがこれは何ら不思議はない。定説では二代兼元は関に移り住んでないとされているため本作は二代兼元で極められていないが、このように銘文や刀の出来を考えると本作は二代兼元であるとも十分に考えることもできる。

詳細

長さ 70.0cm
反り 2.1cm
時代 室町
美濃
先幅 2.2cm
先重 0.5cm
元幅 3.1cm
元重 0.7cm

金額

売約済